■増田 こいし (京都市) ■
ホリスティックリラクゼーションサロン「石」 院長
                  整体院「石」 院長
〜命もらって・・・50歳からの第2の人生〜ホリスティックな施術を求めて〜

 私は京都の北のはずれの岩倉という所で整体院「ホリスティックリラクゼーションサロン『石』を開院しています。ホリスティックつまりその 人丸ごと・生活習慣・食生活・考え方等をまとめて診たいと言うこだわりが有りました。主婦だった私が現在に至るに当っては大きな転機がありました。
50歳からの方向転換で整体院を始めたキーワードは3つ・離婚・癌・そして「2度と病気にならない」です。整体師を職業として選ぶと言う事は自分をいつも戒めると言う事です。どう言うことかと申しますと2度と癌という病気に成りたくとない為に自分を戒めると言う事なのです。「自分の体と対話すること」「自分の体をいたわること」「自分の体をチェックすること」。整体師としてお客様に色々とするアドバイスは自分への反省なのです。
 今から6年前の春に私は「子宮体癌」と診断されました。それまで約50年間というもの 病気や怪我に全く縁がなくて自分は不死身だ思う程元気でした。それが、ある日突然癌と宣告されて頭の中が真っ白になりました。まるで人生の敗北者になった気分で何とも言えない悲しさに襲われました。昨日までのあの元気ではつらつとしていた自分が嘘のようにしぼんで行くのが分りました。しかし悲しんでいるばかりでは解決になりません。やがて気を取り戻した私は今回の病気は「私に与えられた試練。人生の曲がり角、これを乗りきって生き抜こう。」と・・・・・・その為には自分が後悔をしない納得の行く病院とお医者さんを探すことです。やがて府立医大のB助教授と出会う事が出来ました。
先生の紳士的な態度は大変好感が持て、良い信頼関係を作る事が出来ました。
 あながち病気になると先生と患者とには上下関係が出来てなかなかこちらの意見が言えないと言う事などをよく聞きますが、全くそんなことを感じさせない素敵な先生でした。今、まさに生死にかかわる病気にあっては患者と共に戦いサポートしてくださる先生のありがたさは身に沁みました。
もし再び元気になれたなら私も苦しんでいる人の支えに成ろう・・・。

〜第2の人生は天職で〜

 29年間の結婚生活にもピリオドを打って将来何をすれば自分らしく生きられるか?運良くもらった命ですから50歳からは生き方を変えよう。その答えはタウンページに有りました。療養中に見ていたタウンページの総合整体学院が有るのを知りました。気・血・動の精神にのっとって腸内細菌を元気にして治癒力を高める。病気は血液の汚れから・・・自宅近くに京都校が有る事も手伝って即入学を決めました。何気なくめくったタウンページで本学院とめぐり合えたことは、神様が私に与えて下さった運命だとさえ感じています。
 現在は1ヶ月延べ120人前後の人に利用してもらっています。以前の病気の事も有りますので無理はしない事・お客様にはマンツーマンで接してあげる事を心掛けています。開院後の3年間には色々なクライアントととの出会いが有りました。慢性疲労症候群・自律神経失調症・うつ病・癌(胃・肝臓・膵臓・子宮・膀胱等)・リュウマチ・知的障害・肥満・糖尿・など。今年は3人の末期がん患者(胃癌・肝臓癌・膵臓)を亡くしました。この3人は延命治療を一切受けず立派に生き抜きました。
 癌に関しては経験上色々とアドバイスをしたい所ですがその家族の経済状態や代替医療に対する理解そして何よりも本人の治ろうとする真摯な態度・病気に対する知識等の条件が揃わないと治癒への道のりは遠いと実感しました。
 今後は西洋医術の進歩に伴って益々いかに命をつなぐかでは無くどのように生き切るか・生きたかが大切になると思います。延命に力を注ぐがゆえの悲しい医療をこの目で沢山見てきました。個人の尊厳を敬い病んでは共に苦痛を分かち合いさらには人生の幕引きのお手伝いをする。そんな施術家に成れたら大変幸せな事だと考えます。