整体・健康のプロフェッショナル
平成14年7月21日 膝関節の機能障害
岡田 俊一上級講師
今日は膝の機能的疾患ということでお話を・・・
その前に一つ最近授業で言ってることなんですけども、これは考え方の一つです。まあ私達の整体、施術40分間基本的にしますよね。で、40分する中で単純な話押してる時間が半分とします。20分・・・じゃ簡単にいえばこの20分間相手に刺激が入るということですね。整体といえばいわゆる刺激療法ですから、20分間押しているということ、これでこのクライアント、患者さんは治ったという思いがあるのかも分からないけども、やるなかで例えば圧を入れる圧を抜く、圧を入れる圧を抜くこういう時、この圧を抜くときにどういう意識を持つかということを、今後考えていって欲しいんですね。いわゆる相手と接してるその時点で施術をしているんですけど、例えば次のポイントを押す為に移動するというのは決して移動の手段だけではない。ということ、押すということと引くこと、押すというのは緊張と緩和の緊張の部分と抜くという緩和の部分がワンセットになるという・・・
だから押してるというところだけを取り出して相手に伝えていくのではなくて、押して引くそれがワンセット、そうしていくと結局引いている部分もいわゆる相手に何らかの形のアプローチが入っているということですね。だから見える部分とみえない部分、見えない部分はないんじゃなくて、見えない部分見える部分が有って始めて一つになるわけです。そういったのをホリスティックな考え方の一つだとだと私は思うんです。
ですから、ある押圧を加える、この押圧が生きてくるためには、いわゆる移動の手段というその抜くときの感覚が大切。抜くときの感覚が次押すときの感覚に生きてくる。刺激療法というのは前の感覚と次の感覚の対比で体に入ってきますから、次押すためには、前どういう形で抜いていくか。と言う事が大事なんですね。圧迫開放圧迫開放、いわゆる圧迫することによって血液の流れを一瞬止めて、それで抜くっていうことで、そこに元よりも多くの血液を流していく。それを繰り返すことによって血液を循環させていくと、あとおまかせで治っていくという、もともとそういう療法なんですね。だから、そのためには、押していく押していくという風に、自分自身がこう固く実のままであれば、相手にとってもそういう重い重い、硬い硬いしか入ってこないって言う感じなんですね。
施術する者が「実と虚」そういうものを組み合わせて、自分の中でバランス、陰陽のバランスをとってそれをそのまま相手に伝えていく。そういう思いでね、押す。だから押しているとこだけが施術ではないっていうこと。引いている部分、その部分とひとつのセットになって、始めて調整の為の押圧が始まる。
こうなっていくと40分の施術が丸々40分その方と関わっていくことですね。だから40分間押せというわけではないんですね。押しているという見える部分と引くという見えない部分が、これがひとつのワンセット。何でもものには、光の部分と影の部分があります。光と影の部分ペルソナとシャドーみたいな部分があって、これでひとつの人間が形成されるように、見える部分と見えない部分がひとつになって関わっていく。
そうすることによって、ひとつの施療が完成するんじゃないかと思います。ですからその基本コースで、まあ、秋にも言ったけども、左を置いて、右母指で第一肋骨頭に圧を入れることによって、補法と寫法の使い方、あるいはスピードで、起始停止を細かく重点的に、適宜ここはゆるくとバランスをとっていく。だから片一方だけで完成はしない。私達に見える部分見えない部分と、見えない部分にこれからどう意識を持っていくか。そうすることによって一番初めの軽擦から最後の軽擦までが生きてくる。そういう感覚でやっていただけたら嬉しいと思います。それも何かヒントとしてね、皆さん自身が研究していただければいいと思います。
今日は膝のことをやるんですけども簡単に資料を作ってあります。まあ全部出来るかどうか分からないですけども、膝の機能解剖っていう部分と、それと整形学的な検査、それとまあ調整法として、今日はトリガーポイントの押圧ということでやっていきます。
膝っていうのは基本的には大腿骨と脛骨、腓骨の部分で膝関節を形成しているわけですね。で、ここで特徴っていうのは、こう折れ曲がる状態ですから、単純にいうとこう、一軸性の蝶番関節のように思いますが、そのままでいくと折れ曲がった状態、今度ペコッとへこんでしまうんですね。だから、これは蝶番関節だけじゃなくて、車軸関節との関節、多軸関節になってるんですね。ですから簡単に言えば、こうなってここからぐーっと回り込みがあるそれがこの関節の大きな特徴なんです。この辺の仕組みというのも、資料に書いてます。またいろんなも書物も出てますので勉強していただければいいと思います。
特徴的なのはここに書いてありますように、「屈曲と伸展」膝の屈曲は脛骨の内旋と内転を伴い、伸展は外旋と外転を伴う。ま、これはね、O脚の専科のときも話したんですけでも、大腿骨、遠位側の内果外果の部分が見ていただいたら分かる・・・大きさが違うんですね。外側の方が大きくなってます。
この半径が違うので、それに対して軸が一緒に回転すると、当然ここに接している、ま、こういう車があった場合、このまま回っていくとこちらの方がたくさん回るんですね。それで伸展するとき、屈曲するときそれぞれ外旋や内旋をそれぞれ伴うといったことです。
こういったように、膝の場合、まぁ膝に限らないですけど、関節には複雑な動きというのがあります。そういうのはおいおい機能解剖で勉強していって下さい。今日使う言葉として、大腿骨ですね。そして脛骨、腓骨、膝蓋骨、あとは靭帯。内側側副靭帯、外側側副靭帯、前後の十字靭帯と、内側の半月板、外側の半月板ということばが、今日出てきますので、その辺のところ、大体の場所、位置を覚えていただければいいと思います。
はい、今日のテーマというのは、器質的な変化をスクリーニングして、機能的な障害についてやっていくということ。機能障害の改善というのはいわゆる靭帯や内部組織、半月板にですね病変及び器質的な変化がないということを前提とした痛み、不快感を取り除こうということなんですね。
基本的には、器質的な変化があった場合は基本的には今回は除外しますが、一般的に器質的な変化がない場合、整形ではノータッチ、要するに何か検査をして、異常がなければ西洋医学では手が出せない。所見が出なければ処置が出来ない。
まあ、膝に関わらず、私達が対応できるということは、いわゆる機能障害に対して対応するということが、器質的に変わっていれば、まあ基本的には整形外科で治療すると言う事になりますね。
だから私達の仕事としてよくあるのが、お医者さんに行って検査をするけども異常がないつからない。でも、本人は何らかの形で痛みと辛さを訴えるということが多いんですね。それに対してひとつ今日やっていくことは、トリガーポイントということ。ま、その関連する筋肉に硬結、痛み、腫脹、そういったものが出るんですね。それを見つけて、これをわりとこう強めの圧で長時間圧定することによって緩解していくというひとつの療法なんですね。ですからその前に整形外科学テストとして、半月板、靭帯の損傷があるかないかということをスクリーニングするためのいくつかのテストをやります。そんなに難しいテストじゃないのですぐに出来ると思います。
ただ、出来てもそれで診断を下すと言うことではありません。それで、例えば今からやるテストは半月板と靭帯の損傷、異常を調べるテストですから、その場合であれば基本的に今日やるトリガーポイントじゃなくて通常の施術をしていきます。ですからどんな状態でも、私達の体が治っていくひとつの条件というのは、学院長がいつも言っているように、血質、血流の改善なんですね。で、何やかんや言っても自然治癒力を高めるためには、そこの部位に対して酸素を供給していく、いわゆる血流を促進してあげるということですから、その方法論として整体をすればいいです。勝手に治っていくということを前提に考えていきます。
今日やるのは、器質的な変化がない場合、いわゆるそこの関連する部位の筋肉に出てくる反応を押圧することによって、変化を出させるという、テクニック。だからこれはさっき言ったように、普段の整体の中に入れれます。例えば、第3課程の内側の1番、2番の中で対応していく筋肉がほとんどです。それとか、膝の周りですから、委中を中心とした周りを緩めるとか、そういう中で委中や膝がこうあって、「委中を押します、周りを数点押します。」とこういう形で習うと思うんですね。じゃ数点ってどこやねんという話なんです。で、委中はまあとりあえず分かるとしても、周りどこ押せばいいか・・・闇雲に押してしまっても、これ効果ない。
ほんまに形でしかない。で、今日はそのここだと押す場合、その部分を見ていこうということです。まあツボではないですけど、これをトリガーポイントというふうに言いますんで、そういうことを学んでいただいて、ですから、今日からすぐ施術につかえます。今日からいうか、今日これから仕事する人がいてはったらの話ですけど、使っていけますので頑張ってください。
その前にですね、膝の整形外科学検査法、いくつかのテストを書いてありますので、えーこれを簡単にやっていきたいと思います。
まず、アプレイ・テストというのがあります。これは、圧迫と離開、というテストがありますのでやってみます。
一番目のアプレイ圧迫っていうのを見ていただければいいですね。体位が伏臥位、うつぶせですね。
そして、膝関節の90度屈曲、左側が今回の検査部位とするとそれを90度屈曲ですね。そして、検査台、ベッドを検査台としますので、これに対して垂直に圧を加える。ま、これが準備態勢ですね。もちろん加え方はどんな形でもかまいません。とにかく膝に対して垂直に圧を加えるということですね。それに対してこのままで、外旋内旋をしていくということ、これはある程度圧をかけますので、僕が普段やる場合はこういうふうな形でこのまま外旋、こういう形をしていきます。その人の可動域いっぱいまでいきます。このときのポイントというのは半月板の検査ですから、いわゆる半月板にある程度圧がかかるような状態、で、といって検査でつぶしてしまうとだめなので、ある程度というのは皆さんの感覚に任せな仕方ないですね。ぐーっと押して、外旋させて痛みが出た場合は外側の半月板に故障があるということになってます。で、反対に内旋せてて痛みが出れば、内側の半月板に痛みが出るということになってます。で、これが半月板の異常の場合。
次は離開、今度は側副靭帯の検査になってきます。この場合も同じように伏臥位で、90度屈曲、この状態で大腿部を固定する。この状態で下腿の遠位部を持って上に引き上げます。引き上げた状態で内旋外旋していく。そしてこれも同じく外旋するときに痛みが出ると外側側副靭帯。これは要するに大腿骨と脛骨を引き離してるんですね。離開してます。その状態で内旋外旋することによって、痛みを誘発すれば、この検査は陽性である、異常があるというふうに考えるんです。
例えば靭帯の断裂、あるいは裂傷で、完全断裂であればそこにもう痛み伴って分かるんですけども、少し傷いった場合、そこに引っ張る力を加えることによって、痛みというのが発生しますので、そういうのを識別していきます。そういう場合は直接患部を触らない、何らかの形、例えば湿布のアドバイスをしたり、アイシングのアドバイスをしたりします。
今度は上向いて。
靭帯は今言った内側側副靭帯と外側の側副靭帯とそして十字靭帯っていうのがあるんですね。十字靭帯っていうのは、膝の中側に膝が動かないように前後にこうクロスした状態であるわけです。だから十字靭帯というですけども、そして脛骨についている部分が前にあるのが、前十字靭帯です。この部分の十字靭帯の役目というのは下腿が前へ滑り出すのを防いでる。ですからこういう状態で手前に引き出し操作をします。通常5〜6ミリぐらいを正常な範囲にしてるんですね。それ以上に動揺があると、そこの前十字靭帯に傷害があるというふうに考えていきます。
後十字靭帯というのは、脛骨の後面に繋がってますので、後ろにずれていくのを止める靭帯ですから、前からぐーっと押すことによって、この部分に損傷があると動揺が5〜6ミリ以上になるんですね。実際前十字靭帯断裂したっていう人の足を触らせてもろたことがあるんですけど、ほんとに2センチくらいカッポンカッポンカッポンって動くんですね。
通常は立ってしまったら、外側側副靭帯と大腿四頭筋等があるので歩くのに不自由はしないそうなんですね。だからこういう中間位に持ってった場合だけこれがすごい動揺していくという形になります。
次はステインマンテストというのがあります。形を言いますね。まず、膝関節を最大屈曲位に持っていきます。最大屈曲位っていうのはその人の可動域でいいです。そして下腿を内旋外旋していきます。これも半月板の損傷テストですね。で、これは、内旋したときに痛みが発生すれば、外側で、外旋したときに発生すれば内側というふうにみます。
ちょっとさっきのテストとは違うんですけども、もしこの状態で痛みが発生しない場合は、内旋したままで、このままぐーっと引き戻します。この状態でも痛みが出なければこれは陰性、ようするに異常なしと判定します。この状態で痛みが発生しなかっても、いっぱい捻った状態で引き戻してきて、この90度ぐらいまで戻ってきて痛みが発生した場合は陽性と判定します。このときに例えば内旋させたのに内側が痛かったり、外旋させたのに外側が痛かったり、通常の書いたあるやつの反対側、あるいはどっちにやっても全体が痛いという場合は、この故障というのは半月板じゃなくて、例えば関節包とかそういった部分の滑膜とかの故障であると判定できる、そういうテストなんですね。このテストで陽性と出ると今日、今からやるトリガーポイントの対象とは違うわけです。
各チームごと交代交代でやりましょか。あんまり時間がないんで、とりあえずいっぺんやって、形だけでも覚えて帰ってください。
じゃ元の位置に戻っていただいて・・・・
理屈としては、大腿骨と脛骨をひっつけて捻るとその間に有る半月板に刺激がいくんで、痛いということですね。で、反対に離開して引っ張ると、側副靭帯がいっぱい引っ張られた状態で捻じっていくので、側副靭帯に痛みが出る、故障がないなら出ない、実際膝痛の人が来られたら、まあやってみて下さい。
今日やるトリガーポイントという考え方なんですけども、簡単に言えば、膝が悪くて歩くときに破行が起こってしまって、体のバランスが崩れて腰とかに負担がかかってて、いろいろな部位に痛みが出るんですね。その場合は原発部以外には器質的な傷害がないというふうに考えます。そういった場合のポイントのとり方がここに書いてあります。
例えば、大腿四頭筋の中の大腿直筋の場合、関連部位として痛みが出るのは黒く塗ってるとこですね。ベタで黒く塗ってるところが、まあ、関連部位として痛くなるというところです。膝の前面が痛くなるような、膝痛の場合は、この大腿直筋のところに反応点が出るだろうと言われてるんですね。
そして今度は膝の前面以外、例えば股関節の付近に、出てくる場合、長短の内転筋ですね。この辺のところですから、この大腿直筋のトリガーポイントよりやや内側のところにあるんです。で、そして3番目は内側広筋です。お歳いかれた方なんかの膝痛の場合ここの筋肉、内側広筋が脆弱してきて、ま、簡単に言えば細くなってきて痛みが出ます。ここの筋肉のボリュームに完全に左右差出ますので、触った状態、あるいは見た状態で分かります。
そこまで萎縮してくるということですね。こんな場合は突然大腿四頭筋の力が入らないという形になってきます。そんな痛み、それとか膝がなんかガクガクするとか、そんなような訴えがする場合、ここの部分にトリガーポイントを見つけるということですね。ただし、見た感じ、触った感じで分かるっていうことは、もう器質的障害の段階に進んでるって言うこともできます。
ですから機能障害の場合というのは、見た感じそんなに左右差は原則としてないです。じゃ何があるかっていうと、触診の状態とその部分を動かしたときに、動き方が違うとか、関節の可動域が違うとかいうのが出てくると思うんですね。圧痛としてはこの内側広筋の場合は前部からやや内側に、痛みが出てくることが多いというふうになります。
それと次はトリガーポイントの考え方として、浅い部分の筋肉ですとね。筋肉や筋膜に原因がある場合はその痛みは局在性っていうか、近い場所の痛みになるそうですね。そしてその深い部分の方が痛い場合は割りと遠方、遠いところに痛み、だから膝のすぐ周辺じゃなくて、やや遠いところに出ますね。こんなところに膝のポイントがあるのかというところに出てくるようですね。
今からここのポイントをいくつか触ってトリガーポイント確認していきたいと思います。
確認の仕方というのは左右の比較です。もし今日膝が痛いか悪い人があったらその膝にしてみますけど。対比する場合、いろいろあります。とりあえず、前面の膝痛がある場合はその部分に対して左右のポイントとってみて、硬結があればその硬結に対してアプローチしていくということで。
それで、アプローチの仕方としましては押圧です。
例えば、ゼロの圧っていうのがありますねえ、そしてまあ、20の圧っていうのがあるとします。ずーっと押していってその人の、ま、痛みの閾値が10くらいとします。だら、私達通常整体やる場合っていうのはこの10の少し手前だいたいこの9.8位が痛気持ちいい。そこで静止して圧定をしますが、このトリガーポイントの場合はややちょっと痛み、だから10.8ぐらい、通常よりはちょっと「あいーっ」っていうくらいのところで、10秒くらい持続圧をするというのがポイントです。
効果があったかないかどうかというのは、終わったあとにもう一度左右を対比してみるということですね。
前面の内側、内側の場合は内側広筋の方が痛む人。横じゃなくて、ここから前の部分が痛む人。それに対応する部分をいっぺん探してもらって、実際押圧を10秒くらい加えてもらいます。ただし、この10秒というのも痛気持ちいいぎりぎりでもやはり静止圧をしなかったら、痛みを誘発してしまいますので、それが一番難しいところなんですね。だから、この療法で効果があるかないか出せるかどうかってのは、的確に場所がとれたかどうかと、それと的確に押圧が出来たかどうかとっていうこの2点にかかってくるんですね。
参加者 「通常は痛みはないんですけど、走ったりするときに・・・・・・・」
まあ、まあいっぺんやってみましょう。それでまあ、何点か練習やってみますんで・・・じゃあ、あの膝の痛い人がそこのベッドにそれぞれ上向に寝てみてください。あの無理はしなくていいですから、まず大腿直筋の場合はこの絵に描いてある様にやや外転します。で、外転した形でみていきます。
それで、内転筋の場合は、ややこう膝を曲げて、膝の下に枕か何かを入れていきます、左右まず比較をしていくということですね。
で、実際はまずその前に運動分析で屈伸とか膝の痛みの状態を確認してください。あとで評価したときに改善したかどうかって分かりませんから。書いてある、×印の書いてあるとこを中心に、左右差をみてください。そしてトリガーポイントを10秒間持続圧迫していきます。
前膝部、このところにですね、この辺に痛みがあった場合、最初検査、をやって、そして靭帯とか半月板に損傷がないかスクリーニングしていきます。
器質的な異常がなければ、その部分で圧痛点を探した状態ですね。直筋に対して圧痛点を左右で比較していった状態で、圧痛があればそこをちょっと持続圧。例えば基礎コースの中で施術していく途中でそこをコースの中に入れちゃって、とりあえず足をこう基礎コースやったあとで、その部分でもう一回持続圧をずーっと入れてもいいし、ただその通常と違う形でやる時は、そんなに違和感がない様に、その中に組み込んでいけるように工夫していった方がいいですね。
今日は膝の周り、膝の上下を起始停止とする筋肉のトリガーポイントを押しますけど、筋肉やからどこででも、その部分探していくわけですから、簡単に言えば、普通の施術をする中で自分が感じれば、そこをずーっと持続圧迫すればいい。だから背中でもどこでも、やっていく中で自分の指に感じたらそこに指を止めていくっていうことですね。
だから別にわざわざなんとか療法って取り上げなかっても、基礎コースにはめていけばそういうことなんです。たぶん皆さんももうされていると思いますけど、背中をずーっと押していって、あっ硬いなって思ったら、ぐーっと押したりとかしていきますわね。だからただ単にポンポンポンってリズムを刻むんじゃなくて、そこで自分が硬結を認識したその時点で持続圧定をしていく。言ってしまえば、無意識のうちにやってるってことなんですね。それでいいんですね。
で、無意識のうちにやってることを今、また、今日はもう一回整理をしてみようということなんです。だから別に今日は膝をやりますけど、ほんとに膝にこだわらなくてもどこの部分でもやっていける。だから今まで基礎コースに習ったようにただ単にきゅっきゅっきゅとかポンポンポンってやるんじゃなくて、そこに何かあったらその部分、ぐーっと持続圧。患部に左右がある場合は両方でこう、比べてみて、それのひとつの評価にしていけばいい。そういうふうな形で、使ってくださいってことですね。
次は膝の外側ですね。外側部の痛みがある場合は外側広筋の中、下部のトリガーポイントとその関連痛域、まあこの外側広筋とか、あとまあ、腸脛靭帯に痛みが出たりします。×××といっぱいありますわね、起始部から停止部まで全部を対象にしていますので、まあだいたい起始部か停止部か筋腹のまん中のこのあたりで出やすいですね。表側のその辺のところをまた触ればいいし、で、基本的には膝のお皿に対して外、外側に痛みがある場合っていうのは、この外側広筋の処理をしてくださいっていうそういうことなんですね。だから、内側をやるか外側をやるか、あるいは裏側の膝窩部をやるかって。それによって、自分の手技っていうか、押圧する場所を変えていかれたらいいと思います。
それとそのトリガーポイントの調整をやったあとは、その関節の可動域範囲をしっかり動かしてあげるというんですかね。モビライゼーションをしてあげるということですね。その中でこれは膝蓋骨のモビライゼーションということで、まあ通常、基礎コースの中にもありますね。こうやってこんな形で膝蓋骨を動かすって言うのが。
関節っていうのは、基本的に凸の部分と凹の部分の組み合わせなんですね。
例えばこちら、凹の部分がこういう動きます。そうしていくと、この凹の動きの中心っていうのは自分の骨の外側に中心の軸が発生するんですね。今度、逆にこういうふうに凸方が動くと自分の骨の中に軸の中心が発生します。こちら側の凸側が動いた場合はこの動きの方向と関節面の移動する方向が同じ方向に動くんですね。で、反対にこちらの凸側が動いた場合というのは関節面、こちら側に移動していくというわけですね。で、この関節っていうのは完全にこうピッタリくっついてないんですね。
いわゆる遊びの部分があるから、まあ逆にスムーズにいく。で、今度はこの部分が炎症を起こしたりとか、なんらかの形でこちら側の部分に、関節が狭くなって圧迫が起こってきますよね。ですから時にそれに逆らったとしてそのときに、例えばこう動くんであって、この面が下に動かなきゃならなかったら、その下に動く方を少し下に押しながら、動かしてあげると、ここの痛みが発生していかないですね。
だからどの部位にしても、例えば外旋とか内旋していく場合でもこの骨頭を押し込みながらやっていくことによって、いわゆるこの部分の動きをつけてあげる、そういうのが基本的な関節のマニュピレーションになっていくし、で、関節マニュピレーションをやる場合というのは、必ずこの関節の隙間の部分を動かしていきます。モビライゼーションしてあげるわけですから、必ず一方の骨は、固定をしてあげるということなんですね。
固定しなかったら、例えば上腕部を持ってこうやったら、ここの受けである肩甲骨自体が回ってしまうと、この辺の筋肉のストレッチでしかならない。関節に対してアプローチをするわけですから、しっかり肩甲骨、肩甲骨を固定しながらこれを、上方、下方、背側、腹側とかに動かしていったり、離開をしていくというような状態で、関節の面だけの遊び、この緩みを作ってあげるということですね。
で、その中で、この膝関節、膝蓋骨のこのモビライゼーションということで4つ載ってるんですね。下方、上方、側方、内方、これ外方とそして、内旋、外旋っていう・・・で、こういう形で動きをつけてあげる。で、そこにこの膝蓋骨の裏のところに何かこう骨棘とかね、変形とか出来ると、こう動かすときにギクギクとかグリグリとか音が発生したり、音が出なくてもこう抵抗感っていうのか、ありますから、そうなっていくと突然膝を曲げるときに痛みっていうのが発生する可能性がありますので気をつけてください。
だから基本的には、例えば今こういうふうに膝をまたいだ筋肉のトリガーポイントを緩めることによって、ここの動きをよくしたあとには、必ずそれの検査、評価と同時にやはりその部分を動かしてあげる。
動かす場所っていうのは基本的に、大腿骨と脛骨のうごきですね。それと脛骨と腓骨の動き、それと、大腿骨と膝蓋骨の動き、で、今やったのは膝蓋骨の動きで、動かしてあげるということ。
それぞれの関節、例えばこれをさっきやった引き出しテストとおんなしようなことを、今度はぐーっとやっていくとこれは脛骨と大腿骨のモビライゼーションが出来るわけですね。で、今度は、脛腓関節、ここの脛骨と腓骨の関節に関しても、これ動かしてあげることによって、可動性がついていくんですね。
背屈や底屈をするたびに、腓骨骨頭が上下に動くでしょ。ここら辺りに痛みが出たり、可動性が欠如したりしていることは本来こそこの可動域制限が有るということですね。だからこのとき中間位に持っていって、本来の関節がよく動くような状態でマニピュレーションしなあかん。
で、この動かし方っていうのが、大きく分けて二つありまして、動きにくい、動きの悪い方向にすーっと何回か、往復するような、こんな感じで動かす。この脛腓関節は、きつく挟むと痛いんで、もうほんとにふわっと挟むような感じで、ま、動きをつけてあげるいうことですね。動きをつけてあげる方法、これがひとつと。
もうひとつは動きの悪い方向に動かしてちょっと止まって10秒くらい、停止しといて、またぐーっとだんだん深く動かしていくというやり方。例えば腕を挙上、腕をこう挙上していきますね。挙上していくときに、この状態でどういう動きがあるかということをみます。挙上する場合というのは、だいたいこの辺くらいの、90度くらい越えた時点から、肩甲骨が連れて動いていくんですね。肩甲骨が、この肩関節が、60度動いたら、肩甲骨は30度くらい移動していくんですね。だから、そういう運動が、起こるということは、例えば腕を上げるときに、なんらかの症状があるということは、肩甲骨の動きも悪いということがいえます。つまり肩甲骨の動きがなんらかの形で阻害されているというとことも原因のひとつ考えられるということです。
それともうひとつは、ここの鎖骨と胸骨の、胸鎖関節、この部分の動き、例えば胸骨が・・・じゃなくて、鎖骨が挙上することによって、こんなだけ分動くとしますね、そしたらここが2センチ動く、それでこちら側は2ミリ動くとしますね。 10倍の動き、1対10の動きになってるわけですね。挙上するときの肩の動きが悪い、制限がある場合、ここの部分に可動性をつけてあげることによって、ここの動きが2センチに対して2ミリが充分動いていくとこの挙上制限が消えていくと考えます。
だからさっきも言いましたけども、動くときに動かなあかん関節部は、両側で、片一方だけの関節が動くんじゃなくて、反対側も必ずちょっとでも動いているということなんですね。これが完全にガチャっとロックっされたら、関節は動かなくなりますよ。どこの関節も全部そうですから、この関節の両面の滑り、動きをよくしてあげるということが、すごく大事になってきます。ただし、これも全部痛みが出ない範囲でやっていく。
これは痛みを出す検査でなくて、そこを動かしてあげるということでね。そうすることによって、そこの機能障害っていうのは改善されていきます。器質的な障害っていうのは、やはりその靭帯とか腱が修復されるまでは、なかなか痛みというのを伴ってきますけども、異常がない、さっきやった検査で陽性に出ない場合、陰性の場合というのは機能障害ですから大丈夫です。
今日は膝を取り上げて、どこの部分でも筋肉というのは収縮をして力というのが加わっていくわけなんですけども、やはりその筋肉というのが左右ある足であるとか、膝であるとか腕であるとか、左右ある部分というのは、どうしても片一方側に力がかかったり、逃げていってしまうとどうしても均等な動きとれなくなってくるんですね。で、その本人がその左右差っていうのをどういうふうに感じていくかっていうと目で見える範囲とかっていうのは、その目で見て調整していきます。
あるいは立体的な部分っていうのは、三半規管で調整していくわけなんですけども、それ以外の感覚っていうのは筋肉の中にあるセンサーである、筋紡錘が脳へ情報をファードバックしていくわけです。これで自分はまっすぐやと思っても、形が歪んでいってるのは、その情報が上手に伝わっていってないってことですね。で、その情報を回復してあげることによって、本来のまあ自然治癒力っていうのが発揮できるであろうってことがいえます。
今日、言ってるのはいわゆる機能解剖をある程度覚えて、この関節に対してこの動きはどういう筋肉が働いているんだろうかって分かれば、そこに対するトリガーポイントを探していくというそういう考え方ですればいいと思うんですね。
だから腕を曲げるとき動かなあかん筋肉に対する左右の評価を取ってみることによって、硬結が発見されれば、そこをまあ持続圧迫していこうということです。
例えば検査の中でやって施術は普通のコースの中でぐーっと圧迫していく。
それは自分の組み立てなんですね。だからそういうこともややこしかったら、とにかく施術やっていく中で硬いなあっと思ったら、思ったら流さんと、思ったらちょっと止まってみる。
単純な話そこからでいいですね。肩甲骨内縁にするにしてでも、ずーっとこういうふうにやっていって、硬いなあと思ってんのに、ほったらかしにしていくんじゃなくて、自分が硬いなあっと思ったら、そこでなんらかのアプローチをしていく。そういうふうに考えながら施術していかなかったら、ほんまにこうマッサージ屋さんになってしまいますんで、やはり自分が考えて組み立てていくということ。
今日はそのトリガーポイントという名前を使った療法ですが、硬結でもかまわない、ツボでもかまわないから、自分も指で感じてそこに対してなんらかのアプローチをしていくっていうこと。
そのための方法論は、器質障害じゃなくて、機能障害のだったら、運動による可動域制限とか痛み、違和感があるから、その運動時に関与する筋肉の起始から停止までの間で、一番何か左右差があるところを見つけていって、そこに持続押圧を、いつもよりはちょっと強めにしいくうちに回復されていく。
で、回復されて評価とって回復されたら、今度はその関節、そのトリガーポイントをとった、またいでる関節のモビライゼーションをしておくということによって、改善できるできる。そういうふうに考えていただければいいと思います。
まあ、だんだんこう人数が多くなるのでねえ、まあこういう研究会もなかなか皆で出来ないかも分かりませんけど、とりあえず資料を作ってありますので、まあ見てあとでやってください。それで形だけでも覚えて、お家でやってください。形だけでもね。とにかく触ってみるということが大事ですから、あくまでも研究会という名前にしておりますので、それからまたみんな寄り合って、あーでもない、こーでもないということで、考えて実践で使えるものにしていきましょう。
「こうやったらこうなんだなぁ」という理屈と同時に、感覚的に使えるようにね。でもぎこちなかったらカッコ悪いですよね。間違えててもいいから、自分のものにするまでしっかり練習していきましょう。
最終的にはその人の自然治癒力で治っていくわけだから、あんまり気にしなくてもいいです。
ただ原則として痛いことをしない、無理をしないということで、「ボキッ」とかってしない。ゆーっくり、その方の手とか足とかに優しく、関わっていくためには、やっぱり「持つ」という感覚じゃなくてね、うまいこと一体感をもって、それでいかにその相手と一体感を共有することができるかそれが大事と思います。
それで、相手にその施術者に持たれてる、掴まれてるいう違和感がなく、持つ側も負担がなくって、そういう一番いい、ま、スィートポイントみたいなところをね、見つけてやっていけば、あとはもう勝手に治っていくという、ま、そういうふうに考えていただければいいと思います。
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