■ がん克服した患者の体験から学び、共通項探って医療改革を 世界初、学会を設立 ■

【2006年10月21日】 がん患者:世界初、学会を設立 克服した患者の体験から学び、共通項探って医療改革を

◇生活習慣病と位置づけ----専門家が分析

 がんを克服した患者の体験から学ぶ世界で初めての学会「日本ウェラー・ザン・ウェル学会」が21日、設立される。治ったがん患者の体験を免疫学などの専門家が分析し、共通項をあぶり出すのが狙い。死に直結する病という、がんの暗いイメージを変えて生活習慣病として位置づけ、患者側から現代がん医療の変革を目指す。  

 設立準備委員会のメンバーは、元がん患者で同委員長の川竹文夫・NPO法人ガンの患者学研究所代表、安保徹・新潟大学大学院教授(免疫学)、医師の昇幹夫・日本笑い学会副会長ら6人。学会理事長には川竹委員長が就任予定。設立時の会員は、がん患者を中心に約2000人。

◇現代の医学教育限界や問題指摘  
 川竹委員長は「現代の医学教育は、がん細胞はいったん生まれると無限に増殖すると定義している点に問題がある。治っても、医学界からは例外として退けられてきた」と話し、治った患者から学ぶ姿勢がないことや、手術や放射線治療、抗がん剤中心の今のがん医療の問題点を指摘した。

◇がんは生き方を変えるチャンス  
 がん患者の中には、休日も仕事をするような生活習慣を改め、玄米菜食やおきゅう、半身浴などの代替療法を続けたところ、効果があった人たちがいる。
同研究所は、そのような元患者の事例を今後5年以内に2000人分集める。
治るまでの「共通項」を探ったうえで、それを反映した大学医学部の教科書を作るのが当面の目標だ。
 治った患者たちの共通項として現段階で考えられるのは、
 ▽がんは自分で治せると信じている
 ▽がんは生き方を変えるチャンスだと思える
 ▽現代のがん医療の常識に捕らわれないなど