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神経難病抑えるリンパ球 腸に存在、細菌で活性化?
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腸の粘膜に多く存在するリンパ球に、中枢神経の難病「多発性硬化症(MS)」の症状を抑える機能があることを、国立精神・神経センター神経研究所免疫研究部の山村隆(やまむら・たかし)部長らのグループがマウスの実験で突き止め、米科学誌ネイチャー・イムノロジー(電子版)に2006年7月30日、発表した。
MSは脳や脊髄(せきずい)が侵され、視覚や運動などに障害が起きる。日本では最近30年間に患者が20倍以上に増加、特に欧米人に多い脳に病巣ができるタイプが増えている。 |
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このリンパ球は、腸内の細菌に刺激されて増殖するため、山村部長は「食生活の欧米化で腸の環境が変わり、このリンパ球の機能が低下してMSが増えた可能性がある」と推測している。
グループは、遺伝子組み換え操作でこのリンパ球をなくしたマウスと、通常より多く持つマウスを使い、MSを発症させた。リンパ球のないマウスは重症化し、多く持つマウスは軽い症状にとどまった。リンパ球だけを取り出し、既に発症している別のマウスに注射すると症状が軽減した。 |
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また、このリンパ球がB細胞という別のリンパ球と接触して情報を交換し、一緒に炎症を抑える物質を作り出していることも判明した。
山村部長は「このリンパ球を活性化させる要因が分かれば、MSの発症を止める薬の開発につながる」と話している。 |
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